江戸時代の引っ越し事情が現代につながってる?

●江戸時代の引っ越し事情が現代につながってる?
戦国時代から続く戦乱の時代でもあった江戸時代。
そんな江戸の暮らしの中で生まれた習慣や娯楽、その他の数々の知恵や江戸文化の中には、平成の今の時代にまで受け継がれているものがあります。
例えば、現代でもレジャーとして人気のある春の花見は、大名から下級武士、町人までも、多くの人が楽しんだと言われています。
同じくレジャーとして楽しむものとしては潮干狩りもそうですし、ウナギを土用の丑の日に食べるという習慣も江戸時代からのものです。
また、江戸時代の住宅と言えば、狭い路地に面して住居が連なった「長屋」が一般的でした。
この長屋は借家であることがほとんどで、間取りは台所の他に2部屋程度、お風呂はなく、トイレは共同だったと言われています。
また、水は共同の井戸から供給されていたため、水を汲むのに時間がかかり、それを待っている間に世間話をすることが多いため
「井戸端会議」と言われるようになったそうです。
現代ならば、「借家の所有者=大家さん」となっていますが、
江戸の長屋では所有者とは別に、管理を任されていたり家賃を徴収したりする人のことを「大家さん」と位置づけ、
何かと住民の世話をしたり相談にのったりと、今でいう不動産会社のような役割をしていたようです。
長屋での人々の暮らしは、江戸落語の中で面白おかしく表現されており、
貧しい暮らしの中でも知恵を絞り、楽しく日々を送る様子がうかがえます。
さて、江戸の住まいは借家ということなので、引っ越しをすることもあるのでは?と思ってしまいます。
現代では、人生の節目や仕事の都合、個人の意思などによって引っ越しをする機会は多くあります。
江戸時代では、「藩」という大名が支配する領域があったため、現代のように自由に住居を決めるということが難しかったようですが、
許可を得られれば、引っ越しは可能だったとも言われています。
引っ越しをするとなれば、家財道具の移動が大変だったのではないかと想像しますが、
実は現代でいう「リサイクルショップ」のようなものが江戸の時代にあったというのです。
引っ越しをする前に家財道具を道具屋に売り、引越した先ではまた道具屋から必要な家財道具を買うというのが一般的だったようです。
江戸時代の引っ越しと現代の引っ越しに、必要な物を必要なだけ買ったり借りたりするような共通する部分があるのには驚きです。

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