当日荷物の破損・物件に傷がついたら補償は?

引越し業者のスタッフはプロとはいえども、作業は人の手によって行われるものなので、
荷物の紛失や破損等のトラブルを避けることは大変難しいことです。
ダンボールが一箱紛失した、食器が割れた、
家電(特に冷蔵庫や洗濯機、テレビなど)の搬出・搬入時に壁や扉に接触して傷がついたなどの事例はたくさんあります。
そんな場合の補償はどうなるのか大変気になるところですが、
もしもの時に備えて保険が用意されています。

引越し業者が加入する「運送業者貨物賠償責任保険」と引っ越しを依頼する側が加入する「引越荷物運送保険」とがあります。
「運送業者貨物賠償責任保険」は、依頼人から受託した荷物に損害が発生した場合、依頼人に対して負担する損害賠償責任を担保するものです。
荷受けから荷渡しまでが補償の対象期間になります。

一方「引越荷物運送保険」は、引越しを依頼する際に任意で加入するものです。
引越し作業中や輸送中に家財の損害を補償されます。
当日の引越し作業開始から終了までが補償の期間になります。
いずれの保険も家財等を破損した場合には、

  • 修理または復元をする
  • 代替品を用意する
  • 復元することが不可能な場合は時価で賠償する(購入時の価格ではなく、使用および耐用年数を考慮した時価額)

という対応がなされることが基本です。

しかし、状況や物によっては補償の対象外となることもあります。

びっくり

保険と補償の対象外のものには、

  • 貨幣や紙幣、株券・商品券などの有価証券
  • 貴金属や宝石、象牙・べっ甲・珊瑚などの製品
  • 美術品や骨董品、写真やビデオテープなど修復が不可能なもの
  • 植木・苗・生花などの植物や動物
  • パソコンなどに保存されているデータ
  • 爆発や発火の危険があるもの

などがあります。

またこの他に補償できない状況として

  • 輸送中の事故や火災(引越し業者に過失がない場合)
  • 洪水や暴風雨などの天災
  • 高級品や壊れやすいものなどがあるにも関わらず依頼人からの申告が事前になかったもの
  • 依頼主が自ら輸送した荷物

などがあります。

詳しい内容や補償額などについては、各業者が加入している保険内容や運輸約款、顧客向けに取り扱っている保険内容によって異なります。
契約をする際には、よく説明をしてもらうようにしましょう。

引越し作業中の荷物事故は、新居で心機一転して新しい生活をスタートさせるのに出鼻をくじかれた状態になります。
このようなことをできるだけ避けるためにもまずは梱包・搬出する前に傷などがないかを確認しながら、
補償されるもの、されないものを意識しながら作業を進めていきましょう。

引越し後数日たって破損に気づいたら賠償は?

びっくり

引越し当日の搬出・搬入作業中は大変慌ただしく、よほどの荷物事故でない限り、
作業中に発生した傷や破損にはなかなか気づかないものです。
荷解きを始めて数日後に見つかることはよくあることです。

また、使用する季節が限定されるもの(例えば扇風機や暖房器具など)は、
引越し後すぐに使用するとは限らず、その時季がきて初めて気付くこともあります。
前にも述べたように、保険の補償期間は荷受けから荷渡しまでとなっていますが、
保険の請求については、引越し作業が完了後3か月以内となっています。
従って、数日経ったから申し出にくいと思わずに、ただちに引越しを依頼した業者に連絡しましょう。
日にちが経ってしまうと、事故について正確な状況が確認できなくなり、支払われる額が少なくなることもあります。
また、3か月が経過すると保険金は支払われませんので注意が必要です。

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