実は共通点があった!?ヒトとヤドカリ・ツバメの住宅問題

私たち人間と同様に住居を住み替えたり造ったりする生き物といえば、ヤドカリやツバメなどを思い浮かべます。
私たちは、入学・卒業・就職・転勤・結婚・出産・退職など、人生の様々な節目で引っ越しを経験します。
生き物たちも同様に「時季」や「時期」に合わせて「引っ越し」をしています。
例えばヤドカリは、皆さんがご存知のとおり、貝の殻を借りて住んでいます。
ヤドカリは生まれてからおよそ1年で十分な成長を遂げますが、その間、毎月のように脱皮を繰り返して大きくなっていきます。
成長すると1年の間に2~3回程度しか脱皮をしなくなると言われています。
この脱皮後にヤドカリは、大きくなった自分の体に合うサイズの「家」を求めて新しい貝を探します。
住み心地の良い貝が見つかれば、ヤドカリの「引っ越し」が決定するのです。
また、ヤドカリと共生することで知られているイソギンチャクも実は引っ越しをしていることをご存知ですか?
イソギンチャクとヤドカリは「相利共生」という共に生活することで、お互いに利益を得ることができる関係になっています。
ヤドカリは殻にイソギンチャクを付けることによって、敵から身を守ることができますし、
イソギンチャクはヤドカリに付いて移動することにより、自らの力だけでは進出できないところでも生きていけるようになるのです。
また、渡り鳥であるツバメは、寒い冬を越すために暖かい地方に渡って暮らしています。
暖かい春がやってくると、日本に飛来して巣を作り始めます。
雨に濡れず、カラスなどの天敵から卵やヒナを守れるような安全な場所を選びますが、その多くは民家の軒先など人が生活する場所です。
泥や枯れ草などを集めて、3日から1週間程度で巣は完成すると言われています。
一度巣を作った場所にはまた次の年に戻って来て、その巣が残っていれば、修復して再利用するそうです。
ツバメの巣づくりに選ばれた場所は縁起が良いと昔から言われ、民家であればその家族は幸せになり、
商店などであれば商売が繁盛すると言われてきました。
また他説では、幸せな家だから巣づくりの場所として選ばれたとの見方もあるようです。
巣が作られると当然、ツバメのフンの被害があり、それを嫌がる人ももちろんいて、中には巣を撤去してしまう人もいます。
しかし昔からの言い伝えと現実に見るツバメの巣づくりから子育て、巣立ちまでの光景が多くの人に歓迎されています。

ヤドカリとツバメも私たちと同様に、住み心地の良さを重視して家さがしをしていることがわかりますね。

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